昌文君へ振り上げた剣が止まる瞬間、信の傷がまだ生々しい
昌文君が生きていたのは本来なら喜ばしいことなのに、信は真っ先に漂の死を思い出してしまうんだよね。その剣が壁に止められる場面、信がどれだけ整理のつかない感情を抱えてここまで来たかが一気に出る。ただ怒っているんじゃなくて、誰かにぶつけないと立っていられないくらい苦しい。その未熟さをちゃんと見せるから、このあとの変化が効いてくるんだ。
壁が語る漂の最期が、信の中の友を“英雄”へ押し上げる
この回の核はやっぱりここだよ。壁は最後まで漂の傍にいた者として、あの子がただ死んだんじゃなく、堂々と王の役目を果たしたことを語る。信にとって漂は一緒に木剣を振った相棒だけど、壁の話を通すと、漂は確かに秦王を守った英雄でもあるんだよね。だからつらい。友が遠くへ行ってしまうみたいで寂しいのに、その大きさを認めるしかないから、信の顔つきまで変わっていくんだ。
将軍への道を問う言葉で、信の夢が“子どもの意地”から一段深くなる
壁の話を聞いたあとで、信が改めて政に将軍への道を問う流れがすごく好きなんだ。ただ強くなりたい、成り上がりたいじゃなくて、漂が命を懸けた先へ自分も届きたいって気持ちがようやくつながるんだよね。しかもその答えが、まずは王宮奪還のため山の民の力を借りに行くことになる。夢と現実がここでガチッとかみ合って、物語が次の山場へ動き出すのがたまらないよっ。
